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マルクス主義社会科学者として、平和と民主主義、人権擁護の活動を貫きたたかってきた。

    

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  「田沼肇先生のご逝去を悼む」
  『大原社会問題研究所雑誌』、五十嵐仁(大原社会問題研究所教授)、No.504、2000年11月 







 △上の文献は以下のページにあります。
  http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/504/504-5.pdf





    2011年8月3日(水) 『田沼肇全活動』刊行に寄せて [論攷](「転成仁語」より)

        〔以下の論攷は、『しんぶん赤旗』7月31日付の「本と話題」欄に掲載されたものです。]

 「全活動」ですか、なるほど。「全著作」でも「全仕事」でもなく、「全活動」。
 いかにも、「学問の世界における活動家」であった田沼肇先生にふさわしい表題です。それに匹敵するだけの「活動」実績がなければ、そう名付けられないのですから……。
 田沼先生は様々な運動と深く関わり、運動の中から発言された希有な研究者でした。その発言の総体を明らかにして集大成したのが、このたび刊行された『田沼肇全活動』とその付録の『田沼肇著作集』(DVD)です。

 
DVDでこそ

 DVD版は、先生が書かれた論文・記事・書評などのほとんどを収録している点でも、発表された当時の現物をそのままPDFの形で読むことができるという点でも、極めてユニークなものとなっています。
 田沼先生の研究・発言領域は、調査統計論、階級構成論、社会政策・労働問題一般、労働運動論、労働運動史、原爆被爆者問題、平和・原水禁運動、大学・研究者・学生論など極めて多岐にわたりました。DVDでなければ、これだけ大部のものを収録することはできなかったでしょう。
 このような企画が可能になったのは、先生ご自身が資料を大事にされる方で、きちんと記録を残されていたからです。還暦を期に作成された『執筆目録』があったことも幸いしたでしょう。何よりも、祥子夫人の先生への深い思い、そしてそれを支えた皆さんの努力も大きかったと思います。
 田沼先生は若い頃から颯爽としていて人気があり、多くのファンがいたそうです。この『全活動』からは、優しく穏やかでシャイな反面、頑固で毅然としたところもあった先生の人間的魅力が立ち上ってくるようです。
 それにしても、先生の「活動」ぶりのすさまじさには驚かされました。1963年に休んだのは、たったの5日だけだったというのですから……。
 1952年から88年の間に377回も講演し、74年には論稿や記事など36点、講師や助言活動などでの講演・講義が41回にも上っています。これらは法政大学での研究や授業と並行してなされたもので、驚異的な「活動」ぶりでした。先生は1988年に進行性核上性マヒという難病を発症されますが、このような激務がその一因だったのかもしれません。

 
人生の目的は

 私が初めて田沼先生のお名前を知ったのは、田沼肇・塩田庄兵衛・中林賢二郎『戦後労働組合運動の歴史』(1970年)という本に出会った時です。その後、この3人の先生にお世話になり、中林先生の追悼文集刊行委員会の事務局を担当したため、編集委員会代表であった田沼先生と親しくさせていただきました。大原社会問題研究所に職を得て先生の後輩となり、病気療養中にお宅に伺ってカラオケを歌わせていただいたこともあります。
 田沼先生は、日頃から「人生の目的はよい人と出会うことにある」と仰っていたそうです。先生と出会うことができて、私も「人生の目的」の一つを達成したような思いがしています。




田沼肇全活動・著作集編集委員会編
『田沼肇全活動付・田沼肇著作集[DVD]』
紹介者:早川征一郎(法政大学名誉教授,大原社会問題研究所名誉研究員)、大原社会問題研究所雑誌 №638/2011年12月

▽下の文献は以下のページにあります。
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/638/638-08.pdf








田沼裁判資料――解題と目録、大原社会問題研究所雑誌、松尾 純子


 はじめに
 1 資料目録の構成
 2 訴訟関係資料(1>>>>>)
 3 「田沼裁判の会」関係資料(2>>>>>)
 4 関連資料(3>>>>>)
 5 書簡類(4>>>>>)
 おわりに
田沼裁判資料目録(抄)

△上の文献は以下のページにあります。
 大原社会問題研究所雑誌 No.558/2005年5月
 http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/558/558-04.pdf


▽参考
「田沼裁判の意義―福祉のあり方への問いかけ」、大原社会問題研究所雑誌、松尾 純子、526・527号,2002年9・10月。

 はじめに
 1 発病から提訴まで
 2 提訴の理由
 3 裁判の経過と争点
 4 田沼裁判の意義 
 おわりに
 田沼裁判関連年表

 http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/526-527/526-5.pdf































        
 
  

  
   
      

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 編集人:飯島信吾
ブログ:ある編集者のブログ
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UP 2017年03月25日
更新 2017年03月25日